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【エアコン・ファンヒーター・電気ストーブ】暖房器具の違いや電気代比較と選び方

暖房は灯油を使った石油ファンヒーターやストーブ。ガスを使ったガスファンヒーター等があります。

特に電気をつかった暖房には非常に沢山の種類があります。
エアコンや電気ストーブ、オイルヒーター、カーボンヒーター、ホットカーペットにコタツなどなど膨大です。

しかしこの中で一番コスパの良い暖房はどれでしょうか?

まずは沢山ある電気暖房機器から比較します。

 
この記事でわかること

・電気・灯油・ガスではどれがコスパがいいの?
・実際の料金比較は?
・エアコン・灯油のメリットデメリットは?
 

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電気暖房機器の効率は100%!

いろいろな電気暖房機器


電気ストーブ、セラミックファンヒーター、オイルヒーターやホットカーペットにコタツ。

電気で部屋を暖める暖房機器はたくさんありますね。

効率でいえばエアコン以外の電気暖房機器は電気から熱への変換効率はほぼ100%です。

例えば「100の電気エネルギー」を暖房機器に入れれば「100の熱エネルギー」に変わるということです。

非常に効率が良いですよね!

でもエアコンはもっと凄いんです。エアコンだけは別格に高効率です。

エアコンは変換効率500%!!!

エアコンは「100の電気エネルギー」を「500の熱エネルギー」に変換できます。

電気を熱に変える効率

暖房機器変換率
電気ストーブ
100%
オイルヒーター
100%
セラミックファンヒーター
100%
コタツ
100%
ホットカーペット
100%
パネルヒーター
100%
床暖房
100%
カーボンヒーター
100%
ハロゲンヒーター
100%
エアコン
500%
 

エアコンは仕組みが違う

エアコンだけ非常に高効率なのはなぜなのでしょうか?

それは熱を発生する仕組みが根本的に違うからです。

電気暖房はジュール熱

エアコン以外の電気暖房は電気エネルギーを熱に変えます。

 

発熱の仕組みは「抵抗に電気を流すことで発生するジュール熱」です。

 

仕組み的には調理機器の電気コンロと同じです。


ハロゲンヒーター、カーボンヒーター、セラミックヒーターなどは「抵抗の種類」が違うだけで基本的な仕組みは同じです。

 

エアコンはヒートポンプ

エアコンはヒートポンプを使って熱を移動させます。

 

電気をそのまま熱に変えるのではなく熱を集めることに電気を使います。

 

そのため100%を大きく超える効率を実現します。

エアコンの具体例

暖房能力の例

たとえば下記のエアコンの暖房能力を見てみましょう。

暖房能力2.2kW、消費電力470Wとなっていますね。
暖房能力2.2kW = 2200W ということですよね。

470Wの電力で2200Wの暖房能力、約4.7倍ということになります。

 

1500Wの限界

エアコン暖房の2200Wといってもあまりイメージが湧きませんよね。

ここでは他の電化製品の消費電力を見てみましょう。

例えば下記のカーボンヒーターは1200Wです。

[山善] 速暖カーボンヒーター&遠赤外線シーズヒーター搭載 ツインヒートプラス(1200W/900W/300W 3段階切替) 自動首振り機能付 ホワイト DBC-J122(W) [メーカー保証1年]
山善(YAMAZEN)

こちらの浴室乾燥機は1200W。

高須産業(TSK) 脱衣所暖房遠赤外線ヒーター涼風暖房機(壁面タイプ) RD-1200
高須産業

こちらの業務用ヘアドライヤーも1200W。

だいたい1200Wぐらいが一般の電化製品の最大消費電力です。

これは一般的なコンセントに流せるアンペア数は15Aまでと決まっているからです。
電圧は100Vですので一つのコンセントで合計1500Wまでに制限されています。

安全を見て1200W程度の消費電力が限界なのです。

変換効率100%の電気暖房機器は1500Wの壁を超えることはできません

 

エアコンは消費電力以上のハイパワー

ここで改めてエアコンの消費電力を見てみましょう。

MEMO
470Wの電力で2200Wの暖房能力

たった470Wで2200Wの暖房能力というのがどれほど凄いか!というのがご理解いただけると思います。

暖房能力の例

しかもこれは通常運転時で、最大出力では1220Wで4000KWの暖房能力という他の電気暖房機器では絶対に実現できないハイパワーです。

 

電気・ガス・灯油の比較

暖房機器は電気を使ったものだけではありません。
電気の他には灯油・ガスをつかった暖房がありますね。

さてこの中で一番コスパの良い暖房はどれでしょうか?

実際に計算してみました。

 

暖房出力の比較

家庭用の電気暖房機器・エアコン・石油ファンヒーター・ガスファンヒーターを比較してみましょう。

 電気暖房機器
石油ファンヒーター

ガスファンヒーター
単位kWhリットル
カロリー860kcal/kWh8550kcal/L10750kcal/㎥
単価25円/kWh93円/L138円/㎥
1kcalあたりの単価0.029円/kcal0.011円/kcal0.013円/kcal
カロリーとは
1グラムの水の温度を1℃上げるのに必要な熱量

このように1カロリーあたりの費用では「電気は灯油の3倍も割高」ということになります。

しかし同じ電気を使う暖房でもエアコンは特別です。

 

エアコンの電気代は他の電気暖房の1/5
前述したようにエアコンは消費電力の5倍の暖房能力があります。
逆に言えば同じ暖房能力なのであれば消費電力は1/5です。

電気暖房機器が0.029円/kcalですのでエアコンは1/5の0.058円/kcalとなります。

これは石油ファンヒーター(0.011円/kcal)の約半分の電気代です。

このようにエアコンは灯油・ガスに比べても圧倒的にコスパの良い暖房なのです。

ではエアコン以外の暖房は全て無駄なのでしょうか?

いいえ。

それぞれの暖房はコスパ以外のメリット・デメリットがあるのです。

 

灯油・ガスの暖房のメリット・デメリット

比較的低コストでハイパワーな灯油・ガスの暖房機器。

こちらもメリットとデメリットを紹介します。

 

水蒸気を発生させる

ガスや灯油などの化石燃料を使う暖房の特徴は水蒸気を発生させるということです。

その量は思いのほか多く、灯油1リットルを燃焼させると1リットルの水ができます。

これは結露の原因でもありますが冬の乾燥した空気を潤すのに絶大な効果があります。

 

化石燃料は空気を汚す

灯油やガスを燃焼させる暖房機器ではどうしても窒素酸化物や揮発性有機化合物が発生します。

長時間の連続運転では健康を害することもありますので換気する必要があります。
国民生活センターの検証では1時間に1~2回程度しっかり換気をすることが推奨されています。

 

電気暖房器のメリット

パワーや電気料金では石油ファンヒーターやエアコンに劣る電気式暖房機器ですが独特のメリットもあります。

 

高い可搬性

電気式暖房機器は非常に軽く、またコンパクトな製品が沢山リリースされています。

片手で持ち運びできるような機器もあり、すぐ近くに持ち運びすることができます。

壁に取り付けつエアコンや、重量のある石油ファンヒーター、ガス管に接続しているガスファンヒーターにはない大きな特徴です。

 

高い即応性

電源を入れてすぐに暖かくなる電気式暖房は他の形式にはない大きなメリットです。
コンパクトな筐体とあわせてトイレや脱衣室など狭い空間をすばやく温めるのに最適です。

まとめ

各種暖房のコスト比較・メリットとデメリットはご理解いただけたでしょうか?

基本的にはエアコンや石油ファンヒーター。
場所によっては電気式暖房機器という感じで使い分けるのがベストです。

ぜひ最適な暖房機器でさむい冬を乗り切ってくださいね。

 

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