モバイルバッテリーやスマートフォンを充電できるソーラーチャージャー(ソーラー充電器)も安価になってきましたね!
キャンプなどのアウトドアはもちろん災害時の備えとしても急速に普及してきています。
ただ最近メジャーになった製品ということで
・仕組みやスペックの見方がわからない。
・パソコンは充電はできないの?
・思っていたのと違う!!!
なんてこともあるようです。
この記事では便利なソーラーチャージャーを理解できるよう解説します。
・スペックの正しい見方
・ソーラーチャージャーと太陽光発電の違い
もくじ
用途別おすすめソーラー充電器
ソーラー充電器といってもモバイル性に優れた小型のものから大出力の大型パネルまで多種多様のものがあります。基本的には大は小を兼ねますが大きすぎて不便なのでは本末転倒。
ここでは用途に応じたおすすめソーラーチャージャーをご紹介します。
iPhone・スマホ・タブレット・モバイルバッテリー用ソーラー充電器
一般的なスマホやタブレットを充電できるソーラー充電器です。
この用途であれば出力はUSBのみでOK。
電流は2.0A以上の出力があれば十分ですが「Quick Charge」や「IQ」などの高速充電技術に対応した充電器であれば、更に高速な充電が可能です。
Anker PowerPort Solar
モバイルバッテリーで圧倒的な人気を誇るAnkerがリリースするソーラーチャージャーです。PowerIQ USB 2ポート搭載
2ポートともAnker独自の高速充電技術「PowerIQ」を搭載し、iPhone・iPad・Andoridを問わず、それぞれのデバイスに最適な高速充電を行います。
軽量コンパクト(約420g。折り畳み時28×16cm,展開時67×28cm)
2ポート合計最大3A = 15W なのでパネルの出力を使い切れない
2ポートあるが合計3Aなので2台同時の高速充電は出来ない
モバイル製最優先。バッテリー搭載ソーラーチャージャー
基本的にはモバイルバッテリーとして運用。ソーラーチャージャーはバッテリー補充用と割り切ったタイプです。
RAVPower ソーラーモバイルバッテリー 25000mAh
非常に安価な大容量モバイルバッテリーが人気のRAVPower。その25000mAhもの大容量モバイルバッテリーに充電用のソーラーパネルが搭載されました。大容量 25000mAh モバイルバッテリー
大型タブレットでも複数回充電できる大容量モバイルバッテリー内蔵です。また小型ソーラーパネルでは実現できない大出力で、複数の端末を高速に充電します。
豊富な高速充電技術
入力・出力ともにQuick Charge3.0対応しています。またRAVPower独自のiSmart技術で各機器に適した電流を自動で選択し高速・安全に充電を行います。
USB-C: DC 5V / 3A(最大)
QC Micro USB + USB-C: DC 5V/4A
USB-C: DC 5V/3A(最大)
iSmart: DC 5V / 2.4A(最大)
ソーラーパネル: 5V/300mA(最大)
パソコンも充電できる大電圧タイプ
通常のUSB端子だけでなく、PCにも給電できるDCポートを搭載したモデルです。
suaokiソーラーチャージャー 100W
100Wもの最大出力を誇るソーラー充電器です。18VのDCポートを備え、パソコンやポータブル電源への充電も余裕でこなします。同時使用できるDC&USBポート
最大2.4A出力に対応したUSBポートと18V 5A出力のDCポートを搭載しています。この2ポートは同時使用できるためパソコンを充電しながらスマートフォンの充電などを行えます。
また10種類のDC変換プラグを付属し、多数のノートパソコンの充電に対応します。
ポータブル電源と組み合わせる大型パネル
キャンプやアウトドアで大活躍するポータブル電源と組み合わせて使える大型パネルを搭載したソーラーパネルです。
このクラスになるとソーラー充電器ではなく単機能のソーラーパネルとなり、単体では充電機能はありません。
ポータブル電源と組み合わせることによりUSBはもとより100V製品も使えるようになり活用の幅が広がります。
キャンプなどのアウトドアはもちろん災害時の備えとしても大変頼もしい製品です。
suaoki ソーラーチャージャー 150W & ポータブル電源 G500
150Wもの発電量を誇るソーラーパネルと137700mAh/500Whの大容量ポータブル電源です。この組み合わせではオフグリッド独立型太陽光発電とも呼ばれる規模となります。大容量バッテリーの大出力ソーラーパネルによる再充電
500Whといえば電気毛布やポータブル冷蔵庫を一晩動かせるほどの蓄電量となります。
ただこれだけの容量となると再充電にも時間がかかるものです。
G500にはソーラーチャージコントローラーが搭載されているためソーラーパネルから高効率で再充電可能です。
150Wのパネルと組み合わせれば天気さえ良ければ数時間で再充電が完了します。
スペックの正しい見方
ソーラー充電器で重要なスペックは下記になります。
【超重要】出力ポートの端子形状と電圧・電流
最も注意しなくてはならないのが出力ポートです。また、そのポートから出力される電圧と電流も超重要です。
USBポート
1AのUSBではiPadなど大型タブレットや最新のスマホが充電できない場合があります。2A以上に対応したソーラー充電器を
選択したほうが無難です。
DCポート
少し大きめのソーラーパネルにはUSBより大電圧・大電流出力に対応したDC(直流)ポートを搭載したソーラーパネル充電器もあります。
DCポートを搭載したソーラー充電器からはパソコンやポータブル電源を充電できる可能性があります。
一般的には、出力される電圧は18Vのように固定です。DCプラグは変換プラグを用いればどのようなタイプにも変更可能です。
出力(W)
ソーラーパネルから出力される理論上の最高出力(W ワット)です。基本的には大型のパネルほど大出力になります。5W程度〜100W以上まで幅広い商品が販売されています。
ただしスマートフォンの充電だけなら100Wのような大きなパネルは無駄になります。
内蔵バッテリー
一部のソーラー充電器にはバッテリー内蔵タイプもあります。内蔵バッテリーがあれば、満充電時は通常のモバイルバッテリーとして使用できます。また電源がない場所でも太陽光による充電が可能です。
ただし、大容量の内蔵バッテリーをフル充電するにはかなり大きなパネルが必要です。10W以下のパネルではフル充電まで10〜20時間ほどかかる計算になるのでソーラーパネル充電は緊急用と考える方が無難です。
パネル出力の正しい選び方
ソーラーチャージャーの出力は大きいほど便利ですが、サイズも大きくなるというデメリットがあります。製品の選択には「どの程度の出力で、どの程度の充電能力なのか?」を理解する必要があります。
USBポートで安定した高速充電には20W以上のパネルが必要
最新のスマートフォンなどはUSB 2A程の高速充電に対応しています。USBは5V。電流が2Aだと電力は10Wということになります。
5V × 2A = 10W
では10Wということにの製品で良いのか?というと10Wでは全く能力不足です。
最大出力は理論値
ソーラーパネルの発電量は太陽光が十分にあたる最高のコンディションでの発電量です。少しでも雲が陰ったりすると出力は一気に低下します。
雲が出ている環境でも十分な発電量を確保するには約2倍の出力のソーラーチャージャーを選択すると良いでしょう。
しかしパネルサイズは大きくなるので手軽さと出力のバランスを考慮する必要があります。
ソーラーパネルを折り畳めるタイプのソーラーチャージャーは高出力でも運びが容易です。
こちらは最大24Wなので少し効率が落ちる環境でも十分な出力をキープできます。
ACアダプターとソーラー充電器の互換性確認
ソーラー充電器を使ってパソコンやポータブル充電器を充電できるかどうか?の確認方法です。
電圧と電流
パソコン等のACアダプターの仕様を確認します。
例えばこのACアダプターであれば「18V 2A」ということになります。
ソーラーチャージャーから出力される電圧が18V。電流が2A以上であれば充電可能です。
プラグの形状と極性
DCプラグには非常に沢山の種類があります。プラグの仕様(内径、外形)が対応するかどうか確認します。
こちらのソーラーチャージャーであれば、各種DCプラグが付属しますので大抵の機種で接続可能です。
また極性も重要です。
上記のACアダプターは内側がプラス。外側がマイナスとなります(センター+)
一般的にはこの「センタープラス」が一般的ですが、稀に極性が逆のACアダプターもありますのでご注意ください。
ソーラーチャージャーと太陽光発電の違い
ソーラーチャージャー(太陽光充電)と太陽光発電は似ているようで異なります。
まずは基本の太陽光発電の解説から。
太陽光発電の基本4構成
太陽光を使って発電するには4つのパーツが必要です。
太陽光電池モジュール(ソーラーパネル・太陽光パネル)
太陽のエネルギーを電気に変える。 同じ大きさでも効率により発電量は大きく異なる。また湾曲や折りたたみに対応したモバイルパネルも販売されている。
充電コントローラー(チャージコントローラー)
太陽光発電は発電した電気を直接利用することは想定していません。一旦バッテリーに蓄電することにより安定した電力供給を実現します。
充電コントローラーは太陽光パネルから供給される不安定な電力をコントロールし、バッテリーを最適に充電します。
バッテリー
ディープサイクルバッテリーと呼ばれる蓄電量の大きいバッテリーです。電圧が低すぎると充電できず、また高すぎる電圧での充電は危険です。チャージコントローラーを使って適切に充電する必要があります。
ソーラーパネルからの直接充電はバッテリーを痛め、最悪の場合、破裂などの危険があります。
インバーター
バッテリーに蓄えられて電気(直流 12V)の電気をUSBの5Vに変換したり、家庭用の交流100Vに変換します。
ただしハイパワーなポータブル電源でも300〜400W
ソーラーチャージャーはソーラーパネル+コンバーター
太陽光発電とソーラーチャージャーの最大の違いはバッテリーの有無といえます。
ソーラーチャージャーはパネルで発電された直流電流をコンバーターを通して整え、充電等に利用します。
太陽光発電と比べれば構造的にはシンプルで小型軽量です。しかし蓄電されていないため電力供給は安定しないというデメリットもあります。
また出力は直流に限られるため家庭用の電化製品を使うことは出来ません。
まとめ
目的に合わせたソーラーチャージャーの選び方などご理解いただけたでしょうか?
ソーラーチャージャーはポータブル電源やモバイルバッテリーと組み合わせると、更に便利になりますよね。
製品選びの一女になったのであれば幸いです。
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