おうちに赤ちゃんがくると体温の測定は毎日の日課になりますよね?
日々の検温は体調管理の第一歩です。
できるだけストレスなしに毎日こなしたいですね。
そこでココではササッと測れる超高速測定ができる体温計をご紹介します。
みぃ
もくじ
【大前提】体温測定の早さと正確さは両立しない!
できれば体温は素早く測りたいですよね?
でも「正確かつ高速な体温計」は残念ながら存在しません。
それは何故なのでしょうか?
実測式・予測式・赤外線式の特徴
体温計には3種類の測定方法があります。
それぞれの特徴について解説します。
実測式の体温計
文字通り実際の体温を測定するため正確です。
下図は脇で体温を測った時の温度変化です。
出典:体温ってなあに?正しい体温の測り方|活動報告|テルモ体温研究所とは|テルモ体温研究所
ワキを閉じた時にできる窪み(空間)の温度はワキを閉じていると体温により暖められ時間とともに温度が上昇していきます。
ある一定の温度に達すると体と同じ温度になるため変化しなくなります。
この上がりきった温度が正確な体温となります。
ただ温度が安定するまでにはおおよそ10分以上必要となります。
猫太
予測式の体温計
予測式の体温計は温度の上がり方のカーブから最高温度を予測します。
高熱であれば素早く、平熱であればゆっくりとカーブが変化するはずですよね?
各メーカーはこのカーブデータを何千種類も持っており、そのデータを元に体温を予測します。
短時間で予測する「予測式モード」からそのまま変化がなくなるまで測定し続ける「実測式モード」へと測定モードを自動で切り替える高機能な機種もあります。
その場合での測定でもやはりトータル10分ぐらいかかります。
検温時間が短いタイプの予測式体温計は「ワキ専用」のように測定部位が限定されているものが多い傾向です。
これは舌下ちワキ下では温度変化カーブの傾向が異なるため部位を限定しより正確な予測を行うためです。
同じ予測式でも測定時間には20秒〜1分ほどの差があります。
当然ですが短時間で予測すればするほど誤差は大きくなる傾向があります。
みぃ
赤外線式の体温計
実測式と予測式はセンサーで「温度」を計測して表示しますので仕組みとしては同じものになります。
赤外線式の体温計は温度ではなく体から出ている赤外線を検知することにより体温を表示します。
測定は瞬時で体温計の中では最も測定時間が短いものとなります。
測定箇所はおでこや耳の穴となります。
ただ測定方法の特性としてどうしても誤差が大きくなりがちです。
猫太
各測定方法のまとめ
- 測定時間早い 赤外線 < 予測式 < 実測式 遅い
- 測定精度正確 実測式 < 予測式 < 赤外線 誤差が大きい
基本的には測定時間が短いほど誤差が大きくなります。
ただ予測式と赤外線式は同程度の誤差となる傾向があります。
体温計は使い分けるべし!
体温計は正確さと早さの両立ができないことはお分かりいただけたと思います。
それであれば正確性の低い体温計は何のために存在するのか?ということになります。
変化を見逃さないことが大切
赤ちゃんや子供は体温の変化が激しく0.5℃程度の違いはよく起こるものです。
厳密な体温を知ることよりも毎日検温して日々の大きな変化を見逃さないことが大切です。
いくら正確な体温が測れると言っても毎日10分も検温に時間は取れないものです。
時間が取れず検温が疎かになるぐらいであれば多少誤差があっても素早く検温できる赤外線式、または予測式で日々チェックするべきです。
そして大きな変化が認められた場合は予測式や実測式で再検温をすればいいですね。
使い方別の体温計のおすすめランキング
体温計の選び方は1個持ちか?2個持ちか?かで決めるとよいでしょう。
それぞれの方式の特徴がわかればおのずと体温計の組み合わせが理解できると思います。
赤外線式は一瞬で測れるのですが誤差が大きい特徴があります。
赤外線式1台だけではどうしても不安になってしまいます。
1台だけなら「高機能な予測式体温計」
もっと楽に検温したいなら「赤外線式+予測式体温計」となりなす。
1台で全てをこなす高機能な予測式体温計
体温計を1台だけ購入するなら「予測式モード→実測モード」と自動で変化する予測式体温計が便利ですね。
ここではオススメの高機能予測体温計をご紹介します。
- 15秒という予測式では最速クラスの検温時間
- 予測式・実測式を自動切り替え
- 電池交換可能
- 非防水
- わき専用タイプになります
- 測定完了時のピポパ音は小さめなので聴き逃しに注意
猫太
- 約30の高速検温
- 予測式・実測式を自動切り替え
- 防水設計で水洗い可能
- ケースから出すだけでスイッチON
- 病院用となっているが一般人でも購入可
- 電池交換付加(約10,000回の測定が可能)
- わき専用タイプになります
みぃ
一瞬で検温できる赤外線体温計
秒速で検温できる赤外線体温計は本当に便利ですね。
精度に不安は残りますが毎日検温すれば傾向がわかるようになるものです。
ここでは赤ちゃんにも使いやすいオススメの赤外線式体温計をご紹介します。
- 最速1秒の瞬間検温
- 非接触なので衛生的
- 電池交換可能
- おでこ(こめかみ)専用タイプになります
みぃ
- 約2秒のスピード検温
- おでこ、耳の両方で計測可能
- 接触タイプ
みぃ
赤外線式だけでは精度に少し不安が残るので予測式体温計を組み合わせて使いたいところ。
組み合わせて使うならさほどスピードは求めないので正確な体温計がほしいですね。
精度重視体温計
少し時間がかかっても正確な体温が測りたい!というのもありますよね。
毎日使うには少し不便ですが使い分けすればストレス無く検温できます。
ここでは時間はかかりますがかなり精度の高い体温を測定できる体温計をご紹介します。
- 予測式の中では非常に高精度
- 電池交換可能
- 検温に60秒程度時間が掛かる
- 非防水
みぃ
その他の体温や体温計の豆知識
ここからは体温や体温計について知っておくとより良い知識をご紹介していきます。
正しい体温計の使い方
知っているようで知らない体温計の正しい使い方です。
正しい測り方 ワキの下編
脇の下は最も一般的な体温測定の部位ですよね。
でも測り方を誤ると誤差が非常に大きくなってしまう箇所でもあります。
測るたびに体温がバラバラ!!という場合は測り方が間違っているのかもしれません。
- ワキの一番凹んだ部分に体温計のセンサー部分を当てます
- 体からら30°ぐらい前に傾いたところが正しい体温計がの位置です
- この位置で脇をシッカリ締め、隙間が開かないように腕を固定します
- 検温が終わるまで安静します
出典:正しい使い方(正しい体温の測り方)|体温計|商品情報|オムロン ヘルスケア
注意
検温に失敗したら2回目の検温まで数分時間を開けて下さい(予測式のみ)
正しい測り方 耳編
赤外線式では耳内から体温を測定できる機種があります。
すぐ測れるうえに精度も高くなるのでオススメです。
鼓膜に向けて深く、真っ直ぐに体温計を入れることがポイントです。
この角度がずれると測定される体温が変わるため毎回同じように挿入できるようにして下さい。
また「おでこ」より少し高めの体温が出る傾向がありますので平熱を把握しておくことも重要です。
注意
部屋の温度が寒すぎると正しい体温が測定できません。
耳垢などで耳内が汚れていると正しい測定ができません。
正しい測り方 舌下編
口での検温は実測式の場合は大変有効です。
脇下の場合は10分ほどかかりますが舌下であれば5分ほどで測定が完了します。
ただ脇よりも少し高めの体温が出る傾向が強いので健康な時の平熱を把握していおくことが大切です。
家庭用の体温計と病院用の体温計の違い
製品の基準として医療用と家庭用の区別はありません。
ただ病院では不特定多数の患者さんが使うことを前提としているため消毒できるよう防水タイプのものが用いられます。
購入にも制限はなく一般人でも問題なく購入可能です。
また病院では家庭用とは比べ物にならないほどの頻度で使用されることを想定しており、耐久性が高いものが多くなっています。
他にも病院ならではの工夫として、スイッチを無くしケースから出すだけで電源が入るようになっているものもあります。これは利便性だけでなくボタンなどを減らし出来るだけ故障箇所を少なくするための工夫でもあります。
なぜ新生児・乳幼児の体温は高めなのか
初めての赤ちゃん。体温を測ったときにあまりに平熱が高くてビックリしたことはありませんか?
徐々に平熱は下がっていき3〜4歳ぐらいになれば大人とほとんど変わらなくなる傾向があります。
出典:乳幼児の体温の特徴|乳幼児の体温|体温と生活リズム|テルモ体温研究所
ではなぜ新生児・乳幼児の体温は高めなのでしょうか?
体温は体の中心ほど高い
大人の平熱は36.5℃程度ですが体の中心(心臓近く)は38℃ほどもあります。
実はこれ新生児・乳幼児も同じなんです。
体の中心から離れるほど見た目の体温は下がっていくため大人は皮膚付近では36.5℃程のになるんです。
そして子供は体が小さいため中心から皮膚までが近いですよね?
結果見た目の体温は高くなるということになるります。
出典:なぜ子どもは大人より体温が高いの? 「ドクターQ&A」|セルフドクターネット
体温は1日の中で大きく変化します
人の体温には一日を通して変化する一定のパターンがあります。
朝は低く昼にかけて上昇し、夕方に最高に達します。
その後は徐々に下がりはじめ就寝中には最も低くなります。
朝、昼、夕方、夜と4つの時間帯での平熱を把握すれば体調管理に大きく役立つことになります。
健康であればあまり変化がないため1回ずつだけでも測定し把握しておくことをオススメします。
37℃は発熱状態ではない
一般的には37℃を超えると「熱が出ている!」と言われることがります。
これは本当でしょうか?
実は人の平熱は各人でかなり差があります。
統計では約7割の方がワキ下で36.55〜37.23℃となっています。
このように37℃を超える平熱は非常に一般的ですので、その人の平熱を知ることが体調管理の第一歩となります。
絶対的な体温で判断するのではなく平熱よりどれぐらい高いか?を発熱の判断基準にすると良いでしょう。
体温計は清潔にしよう!
検温するたびに体温計の温度が違うのは何故?
予測式の体温計は連続で測定するとドンドン計測温度が高くなる傾向があります。
これは温度を測るセンサー部が温まった状態で測定を開始すると正しい予測ができなくなるためです。
また体温計自体が冷えていると低い温度が表示されることがあります。
2度目の測定では体温計が温まっているため1度目の体温より高く表示されることになります。
このように体温測定の前にはまず体温計を常温に戻しすことが大切です。
体も安静な状態にし検温を始めることが大切です。
まとめ
最新の医療機関用から昔ながらの水銀体温計までご紹介いたしましたがいかがだったでしょうか?
体温計はそれぞれの方式で得不得意が明確にあります。
一瞬で正確に測定できる夢の体温計は残念がらありまえん。
実測式・予測式・赤外線式 それぞれの特性を充分理解し使い分けていくことがポイントになります。
みぃ