食材と調味料を入れておけば自動で調理が完了するのが売りの「自動調理器」。
手間なく「もう1品」を作れる自動調理器鍋が今大人気ですね。
でもちょっと待ってください。この機能って目新しいものではないですよね?
炊飯器にも煮込みメニューや蒸しパンコースがあったりします。
電気圧力鍋にも自動調理コースが搭載されていますね。
この記事では
- 自動調理鍋って今までとどう違うの?
- 電気圧力鍋との違いは?
- ほんとに便利なの?
もくじ
自動調理鍋と電気圧力鍋の違いは「腐敗対策」
自動調理の定義は決まっていないので各社でバラバラです。
でも最も特徴的な機能は「予約調理」ではないでしょうか?
予約調理の難しさ
最初に紹介したように炊飯器や電気圧力鍋でも自動調理はできます。
でも「朝に食材セット」➡「夕食時に熱々の料理を食べる」というような使い方は出来ません。
炊飯器や電気圧力鍋では調理開始までに腐敗してしまったり、長時間の保温で味が落ちてしまうからです。
自動調理鍋は最初に高温で食材に火を通し、一定の温度帯をキープし腐敗を防ぎます。
自動調理鍋として人気のシャープのホットクックでは「最長15時間」。象印の煮込み自慢では「最長12時間」の予約調理、保温が可能となっています。
一方、電気圧力鍋は「予約調理」には対応していません。
逆に言えば予約調理を使わないのであれば電気圧力鍋で十分ということになります。
電気圧力鍋 | 自動調理器 | |
---|---|---|
予約調理 | ☓ | ◯ |
目的 | 時短 | 省力化 |
代表的機種 | シロカ クックマイスター ティファール クックフォーミー |
シャープ ホットクック 象印 煮込み自慢 |
予約調理できない = 電気圧力鍋
【自動調理鍋】「ホットクック」と「煮込み自慢」の大きな違い
国産の自動調理器として人気の2大ブランド、シャープの「ホットクック」と象印の「煮込み自慢」。これ2機種は似ているようで、そもそものコンセプトが異なります。
ホットクックは無水鍋ベース。煮込み自慢は圧力鍋ベース
まず無水鍋と圧力鍋の違いですが、どちらも「水蒸気を逃さない」作りになっています。
密閉された鍋の中の水蒸気が多くなると圧力が高まります。
より高い圧力に耐えられるのが「圧力鍋」。
少しの圧力しか耐えられないのが「無水鍋」です。
無水鍋は「低圧圧力鍋」と言えます。
この違いは下記の記事でも詳しく説明させていただきました。
無水鍋って何?圧力鍋との比較で見えてくる無水鍋の特徴と選び方
なお圧力鍋も圧力が上がりすぎない程度の火力に調整すれば無水鍋と同じです。
当然無水料理も作ることが出来ます。
煮込み自慢 圧力鍋を電気的にコントロール
【重要】 無水鍋でできることは圧力鍋にも出来る
それではホットクックのメリットはないのでしょうか?
唯一のかき混ぜ機能
ホットクックは蓋部分に搭載されているかき混ぜ機能が特徴的です。
この「かき混ぜ機能」と「長時間予約調理」で、より本格的なメニュー自動調理もできるようになりました。
ホットクック・煮込み自慢の選び方
かき混ぜ機能によリレシピの幅が広い
1.6L,2.4Lの2サイズ
時短料理は出来ない
圧力料理で時短料理も得意
1.5Lサイズしかない
ホットクック | 煮込み自慢 | |
---|---|---|
基本ベース | 電気無水鍋 | 電気圧力鍋 |
無水料理 | ◯ | ◯ |
予約調理 | 15時間 | 12時間 |
かき混ぜ | ◯ | ☓ |
圧力 | 超低圧 | 超低圧〜高圧 |
容量 | 1.6L 2.4L |
1.5L |
【電気圧力鍋】「クックフォーミー」と「クックマイスター」の違い
どちらもジャンルとしては電気圧力鍋です。電気圧力鍋は予約調理ができませんので時短料理を得意とします。
「クックフォーミー」と「クックマイスター」の大きな違いは液晶画面とスロー調理機能です。
クックフォーミーはレシピ内蔵
レシピが液晶に表示される
クイックマイスターはスロークッカー機能搭載
クイックマイスターにはスロークッカー機能を搭載した機種もあります。時短目的の電気圧力鍋でスロークッキングとは矛盾しているような気もしますが選択できるのは嬉しいところです。
クイックマイスターはスロー料理は最大6時間までじっくり煮込む事ができます。
ただこれは自動ではなくマニュアル設定です。細かい温度調整は出来ませんので「低温煮込み専用」モードです。
クイック・スロー料理のどちらも楽しめる
そもそも自動調理器は便利なのか?
自動調理器は「料理ができる人」には第一印象は不評です。
調味料などを「先入れ」するため、目分量で調理しにくい(味見で微調整がしにくい)ため逆に煩わしく感じてしまうようです。
「あと1品」を手間なく作れる
料理が上手な人は2口のコンロを同時に使いつつ、更に電子レンジだけで作れるような「追加の1品」を作ります。
ただこの「1品」はシンプルなレシピになります。
自動調理器を使えばさらに本格的なメニューの「1品」を手間なく作ることが出来ます。
このような使い方ができるようになると自動調理鍋の評価は一気に高くなります。
予約調理を使いこなす
自動調理鍋は共働き家庭で大変便利です。
朝の短時間で仕込みを済ませられるようになれば夜のしっかりした1品が作れるため調理の負担がグッと減ります。
外食や、中食でもはなく内食の手間を大幅に減らせる調理器具と言えます。
まとめ
自動調理鍋はいかがだったでしょうか?
既存の製品との違いはおわかりいただけたでしょうか?
メリットが少し見えにくい製品ですが特性を十分理解すればとても便利な商品です。
また自動調理鍋は「レシピ通りに作らなくても使えるようになる」ぐらい使い込んで初めて本格的に便利になってきます。
ぜひ使いこなせるまで使い込んでみてくださいね。
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