「無水鍋 = 低圧圧力鍋」ということですね。
この記事では
- 無水鍋が欲しい!
- でもこれ圧力鍋と何処が違うの?
- あえて無水鍋を選ぶ理由は?
「無水鍋」と「圧力鍋」の違いは材質と圧力限界
栄養価が高く「野菜の味が濃い」煮物料理ができると評判の「無水鍋」。
水を入れなくても調理できる秘密は「食材に含まれる水分」です。食材から出る水分を逃さないように密閉し、その水を使って調理を行います。
一方「圧力鍋」は高圧で調理することにより短時間で調理できるのが自慢です。
これは鍋を密閉することによリ水蒸気を閉じ込め圧力を高めます。圧力が高くなれば、より高温で調理できるため、食材に火が通りやすく、短時間で調理できるのです。
さて、どちらにも「密閉」というキーワードが出てきました。
そうなのです基本的に「無水鍋」と「圧力鍋」は同じものなのです。
「無水鍋」と「圧力鍋」の構造
食材を火にかけると発生する水蒸気。その水蒸気が鍋とフタの間に溜まることにより密閉。
水分が逃げないので食材の水分だけで調理ができるということです。
あまりに高圧になると危険なので自動で圧力を逃します。この時に水蒸気も一緒に抜けてしまいます。
逆に言えば「圧力が高まりすぎない程度の火力」で加熱すれば、水蒸気は逃げません。
無水鍋:水の膜
圧力鍋:ゴムパッキン
圧力のコントロール
無水鍋:フタの重みで
圧力鍋:圧力弁で
「無水鍋」は低圧圧力鍋
無水鍋も内部の圧力は普通の鍋よりも高くなります。ただフタの重みと水の膜で密閉しているだけなので少し圧力が上がっただけで圧力が抜けてしまいます。
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フタが持ち上がる
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圧力が抜ける
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フタが下りる
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圧力が上がる
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フタが持ち上がる
というのを繰り返してカタカタ鳴るんですね。
極端に言えば無水鍋はカタカタなりにくいように「重い蓋」を使っているだけの製品です。
圧力鍋のように大きな圧力には耐えられません。
「無水料理」に特化した特徴
水を使わないことを「無水料理」を前提にした「無水鍋」には普通の鍋や圧力鍋にはない特徴があります。
アルミ製
少しでも火の通りを良くするため材質に「アルミ」を採用する傾向があります。
一般的に鍋で使われる材質の熱伝導率は下記のようになります。
アルミ:236
鉄:84
ステンレス:16.7〜20.9
銅が最も熱伝導率が高いのですが価格が高く扱いも難しいため「安価で錆びにくいアルミ」が使用されています。
アルミは一般的に焦げ付きやすく「鍋には向かない材質」と言われています。しかし低温調理を行う無水鍋には最適な材質なのです。
蓋が重い
無水鍋を選ぶ理由
圧力鍋で無水料理はできてしまいます。そのうえで「無水鍋」を選択する理由は「手軽さ」でしょう。
無水鍋は鍋とフタで構成されたシンプルな鍋ですので普通の鍋のように手入れができます。
圧力鍋を無水鍋として使う
圧力鍋を無水鍋として使う時の注意点は焦げ付きです。オールステンレスの圧力鍋は焦げ付きやすいため特に調理始めの火力調整が重要です。
ゆっくり、じっくり加熱・加圧すれば無水鍋と同じように調理できます。
まとめ
無水鍋についてご理解いただけたでしょうか?
圧力鍋で代用できるとは言え特性がわかれば手軽な製品です。
うまく使い分けて手早く美味しい料理を作ってくださいね。
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