シロカのホームベーカリー。評判がいいですね。
でもシロカというメーカーはよくご存じないのでは?
中国や韓国のメーカーでしょうか?
実はシロカは日本のメーカーなのです。
この記事はシロカのご紹介と、シンプルでとても完成度の高い「シロカのホームベーカリー全4機種」の違いやおすすめ機種をご紹介します。
もくじ
シロカのホームベーカリーの特徴
シロカは日本製の安心感を持ったシンプル・低価格な家電をリリースしています。
ホームベーカリーにもその特徴が色濃く出ています。
シンプルな機能
シロカは必要と思われる機能については惜しみなく技術とコストをかけますが、大きな価格アップの要因となる機能はバッサリ切り捨てます。
多くのホームベーカリーはイーストや具材の自動投入機能を「機能の目玉」としています。
ただ自動投入機能の実現にはモーターの追加や制御の複雑化、清掃しやすい工夫などコストアップに繋がる要因が数多くあります。
シロカのホームベーカリーは自動投入機能は価格アップほど価値はないと判断し、全機種に非搭載となっています。
実際に自動投入機能が不要なユーザーにとっては「価格が大幅にアップする」「清掃箇所が増える」「故障の可能性が増える」とメリットは何一つなかったのです。
ターゲットとするユーザーを明確に定義し、機能を絞り込んだシロカらしいエピソードと言えます。
シンプルなラインナップ
ホームベーカリー大手のパナソニックはホームベーカリーだけで13機種も販売しています。
これはシリーズが多いこともありますが1シリーズで1斤タイプ・2斤タイプなど細かいニーズに対応するラインナップとしているからです。
シロカは5型番ありますが実質3機種のみ。
ランナップを絞って部品を共通化し低価格を実現しています。
ベーシックモデル SB-111・SBH-122
シロカの4機種中の低価格帯2機種であるSB-111・SBH-122。この2機種はどのように違い、どう選べば良いのでしょうか?
SB-111とSBH-122の違いはレシピ本の有無だけ
実はこの2機種はほぼ同じものと考えてOKです。
消費電力や本体サイズ、作れるパンメニューも全く同じで、唯一の違いは「レシピ本の付属」の有無だけです。
SBH-122の「もっとおいしいレシピ」とは
食パンやアレンジパン、パスタまでさまざまなレシピを掲載したオリジナルの「もっとおいしいレシピ」が付属。
これだけです。
これだけしか違いがないので価格をくらべ好みの機種を選択すればよいでしょう。
高機能モデル SBH-712・SBH-722
ベーシックモデルより数千円高い高機能モデル SBH-712・SBH-722です。
この2機種はどのように違うのでしょうか?
SBH-712とSHB-722は全く同一機種
実はこの2機種は全くの同一機種で販売ルートの違いによリ型番が異なるだけです。俗に言うリテールモデルとホールセールモデルですね。
消耗品なども全く同一ですので安価な方を購入すればOKです。
ベーシックモデルと高機能モデルとの違い
大きく分けて2種類に分類できるシロカのホームベーカリーですが、この2種類の違いについて解説します。
ここでは「SB-111」と「SBH-122」をベーシックモデル。
「SBH-712」「SBH-722」を高機能モデルとします。
大きな違いはワンタッチメニュー
シロカのホームベーカリーは「2斤サイズ」「イースト自動投入なし」「具材自動投入なし」と主要スペックはすべて同じです。
ベーシックモデルと高機能モデルの大きな違いは「ワンタッチメニュー」の数。
ベーシックモデルはメニュー数が17種類。
高機能モデルは29種類となっています。
>>>全機能比較表はこちら
ベーシックモデルと高機能モデルのどちらか買えばよいのか?
基本の食パン・スイートパン・フランスパンやおモチはどちらのモデルでも作ることができます。ここでは機種を選ぶポイントをチェックしてみましょう。
こんな方はベーシックモデルおすすめ!
はじめてのホームベーカリー
実はホームベーカリーは買ったのはいいけど使わなくなった家電の上位に入ります。料理や調理器具には相性がありますので仕方ないことなんですけどね。
初めから多機能な機種を買って使わなくなるよりは安価な機種でまずホームベーカリーに慣れるのが良いでしょう。使いこなしていけば本当に必要な機能も見えてきます。
多機能機を買うのはその時でい良いのではないでしょうか?
他の家電の多機能メニューを使っていない方
多くの炊飯器にケーキメニューやオカズを作れるメニューがあることはご存知でしょうか?
他にもオーブンや電子レンジにもワンタッチで〇〇を作れるメニューが多くの機種で搭載されています。
そのメニューは使っているでしょうか?
多くの家電は差別化や多機能を示すため多くのメニュー・機能を搭載しがちです。これらの機能に必要性を感じていないないのであればきっとベーシックモデルで十分満足できるはずです。
パンづくり上級者
コレは意外かもしれませんがパンづくりに慣れれば慣れるほどホームベーカリーのワンタッチメニューは使わなくなります。
基本の練り、一次発酵だけホームベーカリーで。その後はオーブンで自分で焼き上げる、なんて使い方がメインの方も多いのです。
ホームベーカリーをフードプロセッサーや製麺機のような調理器具として使うんですね。このような方は豊富なメニューが不要になったりします。
>>>ベーシックモデルはこちら
こんな方は高機能モデルがおすすめ!
どしても必要なメニューがあるのであれば高機能モデルとなります。高機能モデルのみ搭載のメニューは下記となります。
ただ価格的にお得感はグッと減ってパナソニックの低価格モデルに近い価格となってしまいます。
パナソニックのホームベーカリーは全てイースト、具材自動投入機能付きです。
>>>高機能モデルはこちら
>>>パナソニックの全機種紹介はこちら
シロカのホームベーカリー 全機能比較
SB-111 SBH-122 | SBH-712 SBH-722 | ||
グレード | ベーシック | 高機能 | |
ス ペ ッ ク | 窯サイズ | 2斤 | 2斤 |
本体サイズ(cm) 幅✕奥行き✕高さ | 28✕32✕29.5 | 26✕36✕31 | |
消費電力(W) ヒーター/モーター | 500W/50W | 500W/50W | |
本体重量 | 3.9Kg | 4.15Kg | |
マナーモード | SBH-122のみ | ○ | |
食 パ ン | – | ○ | – |
みみ やわらかめ | – | ○ | |
みみ かため | – | ○ | |
早焼きパン | ○ | ○ | |
ソフトパン | ○ | ○ | |
フランスパン風 | ○ | ○ | |
スウィートパン | ○ | ○ | |
全粒粉パン | ○ | ○ | |
ライ麦パン | – | ○ | |
米 粉 パ ン | グルテン入り | ○ | ○ |
グルテンなし | – | ○ | |
天 然 酵 母 | 生種おこし | – | ○ |
天然酵母パン生地 | – | ○ | |
天然酵母パン | – | ○ | |
単 機 能 | こねる | ○ | ○ |
発酵 | ○ | ○ | |
焼く | ○ | ○ | |
パン生地 | ○ | ○ | |
ピザ生地 | ○ | ○ | |
うどん生地 パスタ生地 | ○ | ○ | |
そば生地 | ○ | ○ | |
もちつき | ○ | ○ | |
ケーキ | – | ○ | |
ケークサレ | – | ○ | |
ジャム | ○ | ○ | |
生キャラメル | – | ○ | |
フレッシュバター | ○ | ○ | |
ヨーグルト | – | ○ | |
フ レ ッ シ ュ チ ー ズ | 室温25度以上 | – | ○ |
室温24度以下 | – | ○ |
シロカ株式会社とは
「ジェネリック家電」というのを聞いたことがあるでしょうか?
シロカは東京に本社を構える日本発のジェネリック家電メーカーです。
シロカは少し有名になってきましたが、まだまだマイナーな家電メーカーです。安心してシロカの商品を選択するためジェネリック家電メーカーについてご説明します。
日本の大手家電メーカーの限界
大手家電メーカーが開発・販売する家電は年を追うごとに高品質・高性能・高機能となっていきました。
世界全体の家電の品質低いときは新しいものほど良い製品であることが当たり前で、価格が多少高くなることも仕方ないこととされていました。
ただいつの間にか追加される機能には本来必要とされていない過剰な機能も多くなってきました。
「大阪弁をしゃべるロボット掃除機」などはその最たるものでしょう。
大手メーカーは必要とされていないと分かっていても多機能で高価な家電を販売する必要がありました。
巨大な組織を維持するために。
私達一般消費者は置いてけぼりです。
中国メーカーの台頭
グローバル化が進むなか、圧倒的な低価格で中国メーカーが市場に参入してきました。中国メーカーの台頭です。
しかし中国メーカー品は価格は安いものの非常に品質が悪く、故障や不具合があいつぎました。
価格では勝負にならない日本の大手メーカーは、付加価値をつけた高価格路線を維持する道を選択するしかありませんでした。
結果日本の大手メーカーの家電は更に高品質・高性能・高機能。そして高価格となっていきました。
ジェネリック家電メーカーの誕生
家電売場には多機能高価格な日本製か粗悪で安価な中国メーカー製の2択しかない状態になってしまいました。
私達は「シンプルな機能」「常識的な範囲の品質」かつ「適度に低価格」な商品を求めていました。
そんななかアイリスオーヤマ・山善・ツインバードなどバランスの良い製品を販売する家電メーカーが台頭してきたのです。シンプルな機能に絞り込み、価格を抑えつつ日本の品質管理技術で大手メーカーと変わらない品質を実現しました。
これらのメーカーは大手メーカーの一世代前の部品や技術を用いるためジェネリック家電メーカーと呼ばれるようになりました。
シロカもそんなジェネリック家電メーカーの一つです。
機能や機種を絞り込み、日本の品質管理に則した高い耐久性と中国メーカー並の低価格を実現したのです。
各メーカーの違い
大手メーカー | ジェネリック 家電メーカー | 中国メーカー | |
技術 | 最新 | 一世代前 | 数世代前 |
機能・性能 | ◎ | ○ | ○ |
種類 | ◎ | ☓ | ◎ |
品質 | ◎ | ◎ | △ |
価格 | ☓ | ○ | ◎ |
まとめ
シロカのホームベーカリーはいかがだったでしょうか?私はシンプルなラインナップと絞り込んだ機能でシロカは大好きなメーカーです。
型落ちになっていますが我が家にもシロカのホームベーカリーがあり大活躍しています。
ぜひ皆さんもホームベーカリーで楽しい食卓を囲んでくださいね。
ホームベーカリー選びの一助になれたのであれば幸いです。