省エネ・高輝度のLEDヘッドライトやファグランプが高級車などで普及してきましたね。また美しいLED光源を手軽に楽しめる交換用バルブも普及しきました。
H11タイプのバルブはフォグランプを中心に、4灯式ヘッドライトにも使用されているソケット形状です。2000年に開発された比較的新しいソケット形状でH8、H9、H11、H16と互換性があります。ただソケットに互換性はあっても定格消費電力とサイズに違いがありますので注意が必要です。
>>>車種ごとのソケット形状はこちらで確認できます
>>>H4ヘッドライトのLED化ならこちら
>>>ウェッジ球のLED化ならこちら
もくじ
H8、H9、H11、H16の互換性と違い
H8、H9、H11、H16のソケット形状は同一ですが、「定格消費電力」が異なります。またH16は本体サイズも異なります。
H16は定格消費電力が他の規格と比べ低いため交換には注意が必要です。例えばH16にヘッドライトで使えるような35WのLEDバルブを付けると「ヒューズが切れる」「ランプシェードが溶ける」などの不具合が出る可能性がありますので注意して下さい。
H11はフォグ、ヘッドライト兼用。その他はほぼフォグランプだけに採用されています。
H8 | H9 | H11 | H16 | |
---|---|---|---|---|
電圧 | 12V | 12V | 12V | 12V |
消費電力 | 35W | 65W | 55W | 19W |
全長(cm) | 6.5 | 6.5 | 6.5 | 6.5 |
バルブ径(cm) | 1.17 | 1.17 | 1.17 | 1.50 |
主用途 | フォグ | フォグ | フォグ ヘッドライト |
フォグ |
【大人気】GreenClick製 LEDフォグランプ
LED発光素子の製造はほとんどは中国で、日本メーカーのLEDバルブでも発光素子自体は中国製です。
GreenClickはLED製品を多数扱う中国メーカーで、一般家庭用LED製品から自動車のLEDヘッドライト・フォグランプを製造・販売し高い評価を得ています。
GreenClick製のLEDバルブでH11タイプだけでも3タイプもラインナップされています。ここではその3種について違いと特徴を解説します。
GreenClick製LEDランプの違い
対応ソケット形状はH8/H11/H16とありますがH9でも使用できるはずです。ただ規格値より全長✕バルブ径が2〜4mm程度と僅かですがオーバーしているものもあります。
フォグやヘッドライトはギリギリのサイズでは作られていないので大丈夫な場合がほとんどですが、気になる場合は事前に車両を確認しておくと良いでしょう。
1000LM SMDの消費電力はカタログには載っていませんでしたが素子タイプと全光束から20W以下と思われます。
1200LM COB | 960LM SMD | 1000LM SMD | |
---|---|---|---|
対応ソケット | H8/H11/H16 | H8/H11/H16 | H8/H11/H16 |
消費電力 | 20W | 10W | 非公開 (10〜20W?) |
全光束 | 1200LM | 960LM | 1000LM |
素子タイプ | COB | SMD | SMD |
動作電圧 | 12/24V兼用 | 12V | 12/24V兼用 |
防水レベル | IP44 | IP44 | IP67 |
サイズ(cm) 全長✕バルブ径 |
6.9✕1.2 | 6.1✕1.9 | 6.27✕1.4 |
素子タイプ COBとSMDの違い
COBとSMDはLEDの発光素子(LEDチップ)の取付方法です。自動車用ヘッドライトとしてのメリット・デメリットは下記となります。
SMD
【メリット】
チップ自体が安価なため製品も安価な傾向です。
【デメリット】
SMDチップは1個当たりの明るさが低いためたくさん実装する必要があります。そのため振動の多い自動車用ライトとしてはCOBより耐久性に劣る傾向があります。
COB
【メリット】
放熱性が高いため同じ温度内であればSMDより高輝度なバルブを作ることが出来る。
【デメリット】
SMDに比べLEDチップ自体が高価になりまたバルブの製造コストも高額になります。
GreenClick 1200LM COB
GreenClickのCOBタイプ素子を用いたLEDバルブです。H16でも使用できる20Wの消費電力で1200LMの高い全光束を実現します。
GreenClick 960LM SMD
非常にコンパクトなGreenClickのSMDタイプのLEDフォグランプです。わずか10Wと消費電力が非常に低く、バッテリーやオルタネーターへの負荷低減で燃費改善の効果も期待できます。
GreenClick 1000LM SMD
IP67という非常に高い防塵・防水性を誇るGreenClickのフォグランプです。オフロードモデルなどのヘビーユースや高圧洗浄機も安心して使えます。
H11タイプのマルチカラーLEDフォグランプ
LEDフォグランプには発光素子を複数搭載し、ホワイト以外の色を発色できるマルチカラータイプのLEDフォグランプも販売されています。
一般的にはフォグランプのON・OFFを繰り返すことにより色を変化させることができます。
ホワイト・アイスブルー 2色切り替えLEDフォグランプ
6ヶ月保証
・H16対応とありますが消費電力が19Wを大きく超えていますので使用すると不具合が発生する可能性があります。
・全長が71mmと規格より6mm程度大きくなります。取り付け位置に十分なスペースがあることを確認して下さい。
クイーン ホワイト/イエロー2色切り替えLEDヘッドライト
100日保証
大手メーカー製の高品質H11LEDフォグランプ
マイナーな中国メーカー製のLEDバルブは非常に安価です。ただ耐久性が低かったり、保証期間中であっても会社自体がなくなったり、日本に代理店がないため保証を受けるために中国メーカーと交渉する必要があります。
大手のLEDバルブメーカーであれば非常に品質も高く、また万が一の不具合時も日本に代理店がるので安心です。価格は高くなりますが長く使うつもりであれば大手メーカー製も選択肢の一つでしょう。
PHILIPS X-treme Ultinon
3年保証
12V 10Wの超低消費電力でH8/H11/H16に対応したPHILIPSのLEDフォグライトです。LEDバルブとしては破格の3年長期保証が標準で付帯します。
3カラー
シリーズは2700K(黄色)、6000K(白)、6500K(青みがかった白)の3色展開
IPF LEDフォグランプ イエロー
3年保証
国内自動車部品メーカーでもヘッドライト関連ではトップクラスのIPF。12V 12W H8/H11/H16に対応したIPF製のLEDフォグライトです。フィリップスと同様に3年長期保証が標準で付帯しますが少し安価な傾向です。
3カラー
2400K(黄色)、5000K(白)、6500K(青みがかった白)の3色展開
ヘッドライトにも使えるH11タイプのLEDヘッドライトバルブ
H8、H9、H11、H16はソケットと形状は同一です。
例えばH16バルブはH11にも取り付けられますが、H16バルブは19Wまでと非常に低い消費電力を想定されているため光量が足りません。
ここではH11タイプの全光束の高いヘッドライトにもつかえるLEDバルブを紹介します。
Autofeel ファン付きLEDヘッドライトバルブ
1年保証
冷却ファン搭載
Autofeel ファンレスLedヘッドライトバルブ
1年保証
ファンレス設計
IPF ヘッドライトLEDバルブ
3年保証
美しいカットオフライン
まとめ
いかがだったでしょうか?H11をはじめとしたLEDヘッドランプは互換性や消費電力の兼ね合いで少し気をつけなければいけない製品ですね。
とくにヘッドライトにも使えるH11は消費電力、発熱ともに大きいため互換性には特に注意が必要です。誤った使い方をするとヒューズぎれやランプシェードの破損など思いもよらぬ事故につながる危険性もあります。
フォグランプであれば元々の消費電力も少ないためさほど気にする必要はありません。また配光に関してもヘッドライトのロービームほど気を使わなくても良いでしょう。
LEDバルブはハロゲンより圧倒的に長寿命でHIDより機構がシンプルな理想のライトバルブです。愛車のドレスアップやチューンナップ、省エネ化に最適なLEDバルブを見つけてくださいね。